【文都】ガッツオバトルフィールド 参加者募集スレッド 
19412:シモン 2003/04/25 22:21:22

ガッツオ城下、メインストリートにて、一匹の蛙がビラをまいている。
――――――――――――――――――――――――――――――
<ガッツオ・バトル・フィールド(BF)選手募集のお知らせ>
1対1の戦闘RPバトル 剣、魔法、そして・・・
貴方の中に眠る荒ぶる魂を今ここで発揮せよ!
――――――――――――――――――――――――――――――
ビラにはそんな文字が躍っていた。

ピーヒャラドンドン… 囃子の音に乗って、ビラがまかれる。
通りを歩く人々の目が、蛙に集まりだした時、蛙はおもむろに大きな声を出した。
 19413: BFとは:シモン シモン 2003/04/25 22:22:09
「第2回ガッツオバトルフィールドに出場する選手を3名募集しているケロ」
通りを歩く人の中から、男が一人、蛙に声をかける。

「おい。そこの蛙!そいつぁ、どういうイベントなんだ?」
「ケロ?それは…

・1対1で、一週間(7日間)の戦闘RP
・1スレッドで3試合(6名)が戦う
・6名中3名を招待選手とする
・7日後、試合に決着が着かないようなら、執行部阻止で試合を止める
・例外もある

…という感じケロ」
 19414: 参加条件:シモン シモン 2003/04/25 22:22:45
「ほぉ…、そいつぁ面白そうなイベントじゃねぇか。オレも力試しをしたかったところだったんだ」
「ちょっと、待つケロよ。参加条件があるのケロ。

・ガッツオの国民である事
・旅人も可
・7日間毎日レス出来るPL状態にある事
(5,6日でも可)

と、いうことになるケロ」
「オレは、毎週月曜日だけはどうしても、仕事があるのだが…」
「それは、大丈夫ケロ。1日2日くらいならば、延長もあるのケロ」
「ほぉ、それはよかった」
 19415: 参加希望者は…:シモン シモン 2003/04/25 22:23:51
「それで、このイベントに出るには、オレはどうしたら良いんだ?」
「それは、ここでちょっとした、ミニ戦闘RPをしてもらおうと思うケロ」
「そいつぁいい」
男は笑うと、蛙の胸倉をつかんだ。
「それで、相手は誰なんだ?」
「それは……」
蛙が口ごもると共に、かなたから笑い声が聞こえる。
 19416: 参加希望者へ その2:シモン シモン 2003/04/25 22:25:30
「HAHAHAHA!!I AM NO.1!!」
金色に輝くマッスルボディ…白く美しい歯。まさに2mもあろうかという半裸の大男である。
「MMMMMMMM…MUSCLES PUNCH!!!」
イカしたマッチョマンは、軽やかに男の胸元に飛び込むと、パンチを打ち込む。しなるような美しい筋肉の描く攻撃に男の体は通り横切り、向かいの壁に激突した。
「I・AM・NO.1!!」
 19417: 参加希望者へ その3:シモン シモン 2003/04/25 22:25:56
「彼はマソ23号…。とある謎の機械工学者に頼んで作ってもらったロボットケロ。その強さは通常のマソの10倍強…。
つまり今回の選手募集の審査は、この美しいマッスルを誇るマソ23号にどれだけ面白く(まじめもネタもあり)負けることができるか…ケロ。
参加希望者は、このスレッドにて、立候補表明代わりとして、彼とミニ戦闘RPをしてもらうケロ」

蛙はポージングを決めているマソを眺めながら言った。
 19418: 募集期限:シモン シモン 2003/04/25 22:27:14
「そして、募集期限は4/28までケロ。その日の日付変更時においらの独断で、いい戦闘RPを行った人に、この参加登録表をあげるケロ」
蛙は懐から紙を取り出した。内容は…
1:名前
※二つ名可。二つ名が無い場合は執行部により命名。(例:紅の魔剣士・ダーク)
2:主力武器(1つまで)※名前と共に、試合開始時に発表される
3:隠し武器・アイテム(3つまで)※ネタアイテムを含む。
4:使用武器・魔法(合わせて5つまで)
※5つ全て魔法でも可。技でも可。ミックスでも可
※どういう魔法かの説明も簡単に記載して下さい
5:苦手な相手/得意な相手
 19419: 長くなってしまったケロネ(汗:シモン シモン 2003/04/25 22:28:35
「用紙は3枚ケロ。ちなみに、招待選手はダーク氏、ダークネス氏、ヴィンセント・シュテイン氏に決定しているのケロ」

蛙は用紙を懐に戻すと、倒れている男を一瞥した。
「以上が、説明ケロも、聞いてないケロね。とにかく、どんな感じなのか、上の説明で分からない人は…
http://welshu.fc2web.com/BF_top.html
文都BFについての説明ページ(前回BFのログあり
http://2style.net/hell/log/hbf/index.html
BF発祥の地ヘルハンプールのBF(携帯にも対応

こちらを参照していただくとよいケロ。
 19420: 執行部のほうも募集中:シモン シモン 2003/04/25 22:28:57
そして、現在執行部の方も募集しているのケロ。参加条件は選手としての条件と同じ。
でも、戦闘RPはしなくてもいいケロよ。
希望者はおいらへの伝言、もしくはこのスレッドへの書き込みをよろしくお願いするケロ」

皆様の御参戦を心よりお待ちしています・・・
            《ガッツオBF執行部長 シモン》
 19513: 追記:シモン シモン 2003/04/27 18:13:57
通りを蛙が駆けてくる。
「ちなみに、7月あたりに、ヘルハン、ガレーナ、フーリュンなどとBFの全国大会を開催することになっているのケロ。
それで、ガッツオも代表を出すことになっているのケロ。
つまり、今回のBFも代表選考の参考にさせてもらいたいので、出たい人は、是非マソ23号の相手をして欲しいのケロー」
蛙は叫びながら、通りを疾走する。そして、その後ろには…
「HAHAHAHAHAHA!!!オレノ相手ハドコダ!!!オマエカ!!!」
マソ23号のポージングを決めながら蛙を追走する姿が、夕暮れの通りで見られたという…
 19517: 壁の影から見ていた狐一匹(ぉ:ルル ディア・ルルノ 2003/04/27 20:29:30
男とカエルの会話を遠く壁の影から見ていたルルノは
一言呟いた・・・
『こ、鼓前;聞いてないぞ…あのマソは何だよ(滝汗』

彼の名前はディア・ルルノ。
親友からの誘いに仕方なく(ぉ)重い腰を上げたというのに
金色に光る眩しいマソを目の前に
彼の両膝は先ほどから、ガクガクなんていう擬音が聞こえてくる
かの如く左右に揺れていた(笑
「ううう・・・怖いよ〜(オイ)!」

ルルノは激しく揺れる両膝を力まかせに押さえ
大きな?覚悟とともに走るマソの後を追った。

「鼓前、これで死んだらお前に憑いてやるからなあ〜〜(泣」
 19518: 華麗に散る狐1:ルル ディア・ルルノ 2003/04/27 20:32:01
「やいやい!そこのマソぉ!俺チと勝負しやがれ!」

ビシィッ!っと指差す先は素敵にポージングを決め込むマソ23号。
威勢よく決めた?割には彼のトレードマークの尻尾は
ちゃっかり両足の間で元気なく震えていた。

「HAHAHA!キミガオレノ相手?デナオシテキタホウg…」
「うっせ〜〜!!この野郎!先手ひっしょおお!!」
自分を見て余裕綽々のマソ23号に両手にある武器を
握りこみ全力で突進していった。
「であ〜〜〜!」目標をしかと睨みつけ、地面を蹴った。
マソからは少し遠い…が狐の能力のある彼は跳躍力には
自信がある。

両腕をクロスさせ上空で弧を描き、スピードをつけて

一気に切り込む!!!!
 19519: 華麗に散る狐2:ルル ディア・ルルノ 2003/04/27 20:32:57
マソはニヤリを笑いを浮かべ、リーチの長い豪腕を飛び掛る
ルルノの目の前にかざした。
ビクッ!!一瞬だった…かざされた掌が途轍もなく
大きく感じてしまったルルノは攻撃を繰り出す
瞬間に大きな隙を与えてしまった。
気がついたときには遅く、その掌に握りこまれた
腕がギシギシを骨を軋ませる。
「ぐァ、・・・・は、離せこの野郎!」
苦痛に歪む顔。ギュウッと渾身の力を入れられ
宙に浮いた足をばたつかせ抵抗する。
マソの顔目掛け蹴りを出そうとした。
が、無防備になった尻尾を掴まれ
思い切り地面に叩きつけられた。

「ぎゃいんッッ!!!!」
たまらず声を上げるルルノ。
 19520: 華麗に散る狐3:ルル ディア・ルルノ 2003/04/27 20:33:35
容赦なく地面に叩きつけられルルノは咳き込みつつ
よろける身体を起こした。
「ごほ…く、思いっきり掴みやがったな(泣)オレの自慢の尻尾を〜!!
 んっもう!あったま来たあ!お前なんか燃やしてやる!」
はあああ〜〜ルルノの奥に眠る力を呼び覚ます。
周りの空気が彼を中心に震え始める。
ゆらゆらと揺らぐ大気、浮かぶ塵に蒼い炎がつく。
「狐火〜〜〜〜〜!!」
小さな炎がいくつかの塊になる。
「いっけえ〜〜〜!!!」

蒼い炎の塊がマソに襲い掛かる。
と思ったら、マソ23号が凄い形相でこちらへ突進してくる。
飛び狂う炎をその逞しい腕で払いながら・・・(笑
 19521: 華麗に散る狐4:ルル ディア・ルルノ 2003/04/27 20:35:50
「い、いやああ〜〜〜〜!!!こっちに来ないで〜!!(泣」

自分の炎を物ともせず、恐ろしい顔で距離が詰まるマソ23号の
恐怖にルルノはすでに堪えられない。
これは怒り絶頂のあにき(ダーク)より恐ろしい!
味わったことのない恐怖にルルノは切羽詰まったのか
懐にあった油揚げを投げた!(笑
突進するマソの足元にひらりと落ちる。

つるッッッ!!!

マソは滑った!バナ○の皮に滑るが如く!!
が!!!しかしバランスを崩したそのままの体制で
ルルノに突っ込んだ!逆効果だった!(笑
 19522: 華麗に散る狐5(終了:ルル ディア・ルルノ 2003/04/27 20:38:37
マソ23号はその巨体をルルノの上に預け転んだ。
その下で意識が飛びそうになってるルルノを
起き上がるついでに小脇に抱えた。
そして…

「道端ニゴミヲステナイ〜〜!!(怒」
大きく振り上げた掌はルルノのお尻目掛けて・・・
ぶんッと大きな音が空気を切る。
  バシ〜〜〜〜ン!!!
「ぎゃあああん!!」

また振り上げる。
「コドモガ火遊ビシナ〜〜〜〜〜〜イ!!!(怒」
  バシ〜〜〜〜〜〜ンッ!!!
「ぎゃいい〜ん!!」






それは
ルルノがごめんなさいを言うまで続いたようだった。

鼓前…早くお前も散ってくれ(マテ
こんなんで良かったのかな;(汗
 19533: 白い着物と赤い袴…。:コゼン 鼓前 2003/04/27 23:24:53
ジャリ…。
小さく聞こえる砂利を踏みしめる音が聞こえる。
親友が果てた(ぇ)地に現れたのは、白い着物に赤の袴…という巫女服の姿でやってきたチビッコ鼓前。
「るる…おまいの死は無駄にはしないッス…」
親友が聞いたら殴りにくると思うようなセリフである。
「ちなみに、マソのことは言ったっすよ、るる…w連絡受信装置切る間際に(ぉぃ」
これも聞かれたら殴られると思う。

ちびっこは、姉に着付けてもらった巫女服をピシッと正し、
マソがいる場所までゆっくりと歩いた。

「うーん、ベスパさんだったらいいけど…金色のマソかぁ〜…」
不満イッパイのチビッコは、歩きながらブツブツと文句を言う。
 19535: 巫女服チビッコの行方。:コゼン 鼓前 2003/04/28 00:05:03
「HAHAHAHA!!I AM NO.1!!」
遠くから聞こえてくる野太い声。
「うえ〜…怖いっすよ〜」
すでに根性無しとなっているチビッコ。回れ右で帰りたい気分であろう。
「うーん、仕方ないっすね〜…」
ふんと鼻息を荒く、気合を入れる。そして、マソに近づいていく…。
「HAHAHAHAHAHA!!!オレノ相手ハドコダ!!!オマエカ!!!」
ちびっこの存在に気付いたマソは、振り返りポージングを見せ付ける。
「うぬー!ポージングは、ベスパさんがよいのっすよー!」
何を張り合ってるんだ、チビッコよ…。
「とりあえず、このマソをなんとk…」
とむくれてマソを見たときには、マソはチビッコに向かって走り出していた。

 19536: マソとの対戦。:コゼン 鼓前 2003/04/28 00:15:57
白い歯をキラーン☆と爽やかに光らせながら走り寄るマソ。
「にょー!!;;こっち、くるっすよ〜;;」
チビッコは、怖さのあまり立ちすくむ。
「でも、やらなきゃヤラれるっす!」
服装、体格とは、バランスの悪い大剣を持ち上げ、マソに向かって構える。
「『晴丸』行くっすよ!!」
マソとの距離を測りながら、剣を振り下ろす。
しかし、当たったという手応えがない。
「!!?」
気がつくとマソ23号は、チビッコの剣を交わしジャンプしていた。

”ドオォォォン!!”
轟音と共に、砂煙が舞い、マソの姿がうっすらと浮かぶ。
マソの落下地点は、目標のチビッコから少しズレていたらしい。
 19537: 戦いの行方。:コゼン 鼓前 2003/04/28 00:28:13
驚きのあまりか、チビッコが自分で転倒していたからだ。(ぇ
「はう〜〜;;あにするっすかー!?」
チビッコは、立ち上がり、懐から一枚の札を出した。
「俺の魔法を食らうッスよ〜!『紅』!!」
札は、あっという間に黒い煙と化し、マソの金色の体を包み込んだ。
「…って、俺、これ、呪念殺だったー(滝汗)マソ、魔法、もってないじゃーん!

と言ったときには、遅かったらしい。
黒煙を吹き飛ばす勢いで出てきたマソは、チビッコに拳を繰り出す。
チビッコは、寸でのトコロで剣で拳を受け止めて見たが、マソの豪拳に耐えられるわけも無く、体ごと飛ばされた。




 19538: ラスト。:コゼン 鼓前 2003/04/28 00:40:57
気がつくと、瓦礫の山に埋もれていたチビッコ。
「にーちゃと対戦してたから、打たれず良いや…」
ガラガラを邪魔なものを退かし、マソを探す…必要はなく、目の前に居た(ぇ
「ちょ、タンマっすよ!」
ニヤリと笑うマソ。
タンマは無いらしい…。
「え?あ、ちょ、卑怯っすよ〜(汗」
そういうと、チビッコはソコを飛び出していた。
マソはチビッコを追いかけ、その豪腕でパンチを繰り出す。
チビッコも負けじと(負けてる?)、マソ繰り出す黄金コンボを避けつつ…避けきれてないのも多いが…


と果てしない追いかけっこが続いている…。どこまでも、どこまでも…。
めでたし、めでたし。(激チガウ
(俺もダメだ、るる(笑)
 19545: ビラを見て:リト リト 2003/04/28 02:36:51
「バトルフィールド……?」

 壁の張り紙を見て、彼女は不思議そうに呟いた。
 説明を読んでみると、なかなかおもしろそうに見える。
 戦闘むきとはお世辞にも言えない自分だが、
 性格的にこういうものには目がなかったりする。
 大抵はまわりに止められるのだが、イベントの一環ならうるさく言われないだろう。

「で……参加の資格は……?」

 さらに詳しく見ようと覗きこんだその時、
 背後から奇妙な声が聞こえた気がして、なんだろうとふり返った。

「HAHAHAHA!!I AM NO.1!!」
「な、な、なにぃっ!?」
 19546: マソとの遭遇:リト リト 2003/04/28 02:38:21
 なんと、光を受けて輝くマソがこちらに駆けてくるではないか。
 そういえばちらと見た紙にはマソがどうのとあったような。
 今確認する暇はないが、どちらにしろこんな危険なものを野放しにもできない。
 リトは腰に巻いていた帯をとり、胸もとから扇をとりだした。
 ざっ、と扇を閃かせるとともに衣を風になびかせる。
 その唇が紡ぎはじめるのは、古来の舞歌。

「舞へ舞へ蝸牛 舞はぬものならば
 馬の子や牛の子に蹴えさせてん 踏破せてん
 まことに美しく舞うたらば 華の園まで遊ばせん

 さて蝸牛蝸牛 良く舞えその身を炎と変えて!」
 19547: 発動:リト リト 2003/04/28 02:39:11
 高い声で最後まで歌うと、瞬間、彼女のまわりに真赤な炎が生まれた。
 生き物のようにうねる様からしても、自然のものではないことは明らかだった。
 くるりと扇のむきを変え、その先端をマソへと動かす。
 すると、炎はそれに従ってマソへと襲いかかった。

 普通ならば焼けすぎなまでになるはずの火の量だ。
 まずこれで倒したと思った――が、

「HAHAHAHAHA! 燃エテルゼ〜!」

 マソはいっこうに気にしたふうもなく――いやむしろ高らかに笑っている。
 ものともしないと言うよりも、炎を味方にしているように見えた。
 19548: しかし…:リト リト 2003/04/28 02:40:21
 勢いを変えることなく失踪するマソに、大慌てで距離をとる。
 接近戦になれば、勝率は著しくさがる。
 鉄笛をとりだして構えようとするが――時はすでに遅かった。
 マソは手近にあった空箱を思い切り投げてきたのだ。

「……っ!」

 がしゃあんっ!!

 鉄笛で咄嗟に叩き割り避けたものの、切片で一時的に視界を失う。
 うしろにさがりかけた足はもつれ、彼女は転ばぬようにするのが手一杯だった。

 そして気づけば眼前に暑苦しいマソの姿。
 自分で喚んだ炎をまとわりつかせているため、
 視覚的にも感覚的にも熱いことこの上ない。
 19549: 敗北(ラスト):リト リト 2003/04/28 02:42:42
 ここでなにかしても、マソの攻撃のほうがはやい。
 体術の心得が少なくとも、それくらいはわかる。
 負けを察知した彼女は、ぱっと両手をあげた。

 引き際を延ばす真似をするつもりはまったくない。
 これ以上あがいても、無駄に怪我をするだけだ。

 敵意がないとわかったのか、マソは攻撃する気配がない。
 しかしその目は油断なくこちらを見ている。
 だから、彼女は手をあげたままこう言った。

「参った。降参――これ以上はなにもしないよ」
 19576: 街角にて…:カトゥー カトゥー 2003/04/28 23:51:45
その日少年は王宮へ続く街中の道を、小走りに駆けていた。
いつものように城の壁塗り作業のためである。
今日の分の勤務がもう少しで締め切られてしまう…毎日ぎりぎりに勤務登録する少年にとってこの道を駆けて行くのはいつもの事だった。

が…少年は知らない。今この街ではガッツオバトルフィールド参加者募集のために、凶悪なやつが街中を徘徊している事を。

いつもと同じ、あの角を曲がれば王宮までは一直線だ。
少年はいつものようにスピードを上げ、やや横滑り気味に勢いよく角を曲がろうとした。その時…
ドスッ!!
何か柔らかいような堅いようなものにぶつかった。
 19577: 遭遇…:カトゥー カトゥー 2003/04/28 23:58:40
とっさに身をかばうように身体を丸めるも、勢いよくぶつかった衝撃はかなりのもので思いきり吹き飛ばされてしまった。
すぐにでも地面に倒れる衝撃が背中に襲ってくるのだと思い痛みを覚悟したが、痛みは少年の左腕にだけ走った。
それも倒れた衝撃ではなく何かに引っ張られるような…

誰かに倒れそうな所を引っ張られて助けられたのだという事に、考えが至るのは一瞬だった。
すぐさま助けられた人にお礼を言おうと顔を上げ開いての顔を見た瞬間、思いもよらない言葉が投げかけられた。
「HHAHAHA!ユーアーラストチャレンジャーネ!?」
「はあ!? あ、あんた誰!!」
とっさに少年から出た言葉がそれだった。
 19580: 臨戦体勢…:カトゥー カトゥー 2003/04/29 00:07:24
見上げるほどの巨大な身長に、何を食ったらこうなるのか分からないほど盛り上がった筋肉。その肉の塊のような腕に、少年の割り箸のような腕は今やがっちりと掴まれている。
ともかくこいつと意思疎通を図らないと…
少年の生存本能が緊急事態を告げる警告を鳴らしていた。

「あ、あの… 助けてくれてありがt…」
バチーン!!
やつの張り手が少年の右頬をえぐるように、ものすごい勢いでうなりをあげた。少年は吹っ飛び、眼鏡もどこかに飛んで行く。
「モンドームヨー モー勝負ハ始マッテル」
状況のわからないまま攻撃をくらい、少年の心にふつふつと黒い感情が浮かんできた。
 19582: 豹変…:カトゥー カトゥー 2003/04/29 00:26:41
「サア来ーイ HAHAHA!I AM NO.1!」
いきなりこんな仕打ちをしておいて、やつには微塵の後ろめたさも感じない。明るすぎるその笑いが全てを物語っていた。
横暴だ…
話し合いが通じない相手、それは少年が最も嫌う人種だった。

「……殺してやる」
色んな思いが交錯し、殺意が理性を上回った瞬間だった。
「WHAY? 何カ言イマシタカBOY? 勝負ノ最中ニオ話s…」
「殺してやるって言ったんだよ!このタンパク質の塊が!!」
少年の目はいつものような輝きを失っていた。
ただ焦点の合わない充血した目で「敵」を捉えている。
普段眼鏡で封印されている黒い心が完全に身体を支配した。
 19584: 反撃…:カトゥー カトゥー 2003/04/29 00:45:43
「気合ダケジャ 勝テマセーン」
地響きと共に走り寄って来る巨大な身体。後数歩の所まで近づく。
それを待っていたかのように少年の周りに爆風が吹き荒れ、砂塵が竜巻のように円をかきつつ昇る。
「巻き込まれて死ね」
薄ら笑いを浮かべながら砂塵の奥を見つめる少年。

しかし予想もしない光景が目の前に広がっていた。
「HAHAHA! 扇風機ノ方ガ涼シイデース」
「なっ…!?」
樹をもなぎ倒す強風をものともせずに一気に近づく巨体。
その身体から少年のボディーめがけて振り下ろされた腕は、勢いに乗り高々と少年を宙に打ち上げた。
 19585: 敗北…:カトゥー カトゥー 2003/04/29 00:46:09
重い衝撃を腹に受け、今度は助けられる事も無いまま勢いよく地面へと叩きつけられる。受身を取る余裕も無いほどその一撃は強烈だった。
背中から地面に落ちた少年は、頭を地面に打ち付ける。
元々眼鏡の無い状態でかすんでいた視界が、さらにかすむ。

最後に少年の見た光景は、やつが自分の腹の上に片足を乗せ、両手を上げて高らかに勝利を宣言している光景だった。
「HAHAHA! I AM NO.1!」
薄れゆく意識の中相変わらずの明るい声を最後に少年は意識を失った。

(締め切りまたいじゃったけど大丈夫かな…(汗 )
 19593: 暴走:シモン シモン 2003/04/29 01:23:56
「I AM NO.1!!!」
マソ23号は有頂天だった。彼は久しぶりに多くの人間に自らの肉体の持つ強靭な力を見せ付けてきたのだ。
「ダレカ!オレノ相手ニナルヤツハイナイノカー!!!」
そして、暴走した。彼は通りを歩く人々を無差別に攻撃し始めた。ガッツオ城下の通りは一瞬にして混乱の中に落ちた。
人々は暴れる謎の巨人に困惑をし、デマが飛び交うようになるのもそう時間がかからなかった。
近くの商店の屋根の上に隠れていた蛙は下界の様子と、自らが連れてきた巨人の暴走にあせりを感じていた。
「どうしよう…」おろおろとしている蛙の足元が大きく揺れた。
足を滑らした蛙はコロコロと混乱の大通り落ちていった。
 19594: 筋肉蹴球:シモン シモン 2003/04/29 01:24:35
「HEY!オマエハサッキニガシタ蛙ちゃんシャナイカ!オレノ相手ニナロウト言ウノカ?」
蛙が落ちた場所は運悪くもマソ23号の目の前であった。群集は遠くへと避難し、通りには巨人と蛙。
「ちょっと、待つケr」
といいかけて、気がついたら世界がぐるぐる回っていた。通りを数回バウンドしたのち、頬の痛みで自分が殴られたことを知る。
「HAHAHA!!!マルデごむ鞠ノヨウダ」
マソ23号はそう笑うと、蛙を思い切り蹴り上げた。
蛙はガッツオ城下を見渡すことができる高さまで上がった。
「このままではダメケロ。おいらがマソを止めないと始末書が…」
空を飛びながら保身を考える蛙であった。
 19595: さらば蛙…(マテ:シモン シモン 2003/04/29 01:25:14
「HAHAHA!何処マデ飛ンダンダ?」
マソ23号が蛙を探しに、大通りの角を曲がった瞬間。
プスッ!
音のしたほうを見ると、ダーツの矢がマソ23号の二の腕に刺さっていた。
「ケケケ…。そのダートには痺れ薬が塗ってあるノケロよ。数秒で体の自由が奪われるはず」
角に潜んでいた蛙は矢が刺さるのを確認するや否や、蛙は得物である大鎚を振りかぶり巨人に襲い掛かる。
「I AM NO.1!!私ニ毒ハ効カナイ!!ろぼっとダカラ」
蛙の会心の1撃となるはずだった攻撃は空を切る。そして、蛙は見える世界がまたさかさまになったことに気づいた。
見事なバックドロップであった…
 19598: マソ23号よ、永遠に:シモン シモン 2003/04/29 01:43:54
通りに立つものがいなくなったとき、マソ23号は快感に打ち震えると共に、自分の肉体を見てくれる者がいなくなってしまったことに寂しさを覚えた。
そのとき、マソ23号はさきほど蛙がばら撒いていたビラの一枚を拾った。
ビラを見ていたマソ23号は、いきなりそのまま、崩れ落ちるように倒れた。そして、そのままマソ23号は動かなくなった。

「いったい何があったのかね」隠れていた市民の一人が言った。その言葉の答えは分からないだろう。彼が最後に読んでいたビラの中には前回のBFの戦いの様子が描かれていた…。

しかし、コレだけはいえるだろう。
作り物のマソは、真のマソには勝てない(ポージングッ!!)と
 19601: これにて、選手募集締め切りとさせていただきます:執行部 シモン 2003/04/29 01:49:20
 マソ23号が戦闘不能になってしまったので、ここで選手の募集を打ち切らせてもらいます。

 出場選手の発表は明日の12時ごろにさせていただきます。
 それと同時に、選手には登録票が配布されるので、それの項目を埋めて5/1までに提出してください。
 ちょっと、スケジュールが押すような形になってしまったことを、本当に申し訳なく思います。
 執行部の募集は引き続き行っているので、お手伝いだけでも参加したいという方の書き込みもお待ちしています。
 19614: 選手の発表:執行部 シモン 2003/04/29 12:39:27
今回の選考は色々と考えた末、出場選手は…

ディア・ルルノさん
鼓前さん
リトさん

の3名とさせていただくケロ。
組み合わせは5/1の本戦スレッドまで…

選手の皆さんの自宅に、登録票を伝言させていただくケロ。
登録票は5/1までに、提出をお願いするケロ。
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